家を建てることになったので

北国の地(試されてない大地だけどそこそこ寒い)、不惑間近でマッマと二人で家を建て直すことになりました。その備忘録です。

六度目の正直

さて、去る7月19日正式に判子を押してきました。
とりあえずそこに至るまでを備忘録代わりに記しておきます。


5月もしばらく過ぎた頃、なんともモヤモヤした気分を抱えた私は、マッマが甥っ子の運動会に行っている隙をついて新規の工務店さんに突撃してみることにした。


事前に気になる会社を二件ピックアップ。
一件目は北海道のビルダーのフランチャイズ。ちょうど仕事中に流れていたラジオで「モデルハウス見学会があるよ!」とCMを聞いた会社である。
北海道=試される大地=死ぬほど寒い=家は暖かい
ということで、私的には好印象である。とりあえず電話番号をメモメモ。
次に、もう一つの工務店さん。名前は聞いたことある。たしかテレビCMしてたな。この工務店さんは、ある断熱材を調べていたらヒットした会社だった。HPを見たがなんかよくわかんなかったけどモデルハウスあるみたいなので、見せてもらおうととりあえず電話番号をメモ。


マッマが運動会に出かけてから、一人車を走らせる。
なんとなーくここら辺だろってあたりで車を停めて、さっそく電話。
いや家から掛けろや。相変わらず計画性のない女である。
「ハイ、○○ホームです」
「ふぁ!?」
出た先は違う工務店さんの名前を告げた。あれれれ? 私が電話したのは○○ハウスのはず。
「えーと、○○ハウスさんではないんですか?」
「あ! すみません、こちら○○ホームが○○ハウスさんの事業委託という形になってまして」
おぉう、ビックリした。そしてちょっとテンション下がった。○○ホームかぁ。名前は知ってるけど、あまりピンとくる会社じゃないんだよなぁ。
とりあえず展示場の場所を聞いて行ってみる。どうやらモデルハウスじゃなくて完成見学会のようだ。
降りて見るとシンプルな外観のおうち。出てきた営業さんに手袋をもらい、中へ。
家はこぢんまりとした二階建て。断熱材、壁材、屋根材などの説明を受けつつ、平屋を考えているむね伝える。
「平屋の企画はございますよ、資料をお送りしますね」
屋根材は軽い瓦っぽいヤツだし、外壁は塗りだし、床は無垢材だし、なかなか良い感じの会社だ。
外に出て外観を眺める。……私は思った。たぶんコレ、マッマが好きじゃないタイプの外観だ。特にめっちゃ目立つとこについてる丸い窓が。
「あの丸い窓は別につけなくてもいいんですよね?」
正面についてる窓をさすと、営業さんは口ごもり、
「いえ、あの、うちのトレードマークのようなものなので」
「……」
これは……ダメかもわからんね。



お次の会社に向かい車を走らせる。うすぼんやりとしか場所を把握していないが、大丈夫、電話番号控えているから(計画性皆無)
「すみません、モデルハウス見学したいんですけど」
「はい、ありがとうございます。お時間は何時頃がよろしいですか?」
「今で」
「今」
しばし保留。
「はい、大丈夫です。今から移動致しますので、二十分ほどかかります」
「(移動???)えーと、住所教えてください」
なんかモデルハウスと事務所は違う場所にあるらしい。っていうか、同じ場所だと思ってた(勝手に)
住所をナビに入力。てろてろと走る。
たどりついたのは○○タウンっていう新興住宅地。真新しい家ばかり並んでいる。お話すすめてるもう一個のビルダーさんのモデルハウスのすぐ裏だった(笑)
それらしいお家の前にくる。あまりモデルハウスに見えない。アプローチが可愛いな。でも××ハウスって書いてあるからココだろう。
玄関の前でぼーっと待つ。
これはあれか。もしかして事前予約制だったのか。申し訳なさが頭をよぎったけど、まぁいいや(非道)。
しばし待つこと数分。
その時、道の向こうから黒塗りのBMWが現れたのだった――(つづく)

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