家を建てることになったので

北国の地(試されてない大地だけどそこそこ寒い)、不惑間近でマッマと二人で家を建て直すことになりました。その備忘録です。

UNばーさるほーむ

さて、プライベート(低い年収)を聞き出された屈辱にうち震えた私でしたが、これが家を建てるってことだ、これが現実って奴なんだ…とある種の達観に菩薩顔になった。社会人としてイロイロ足りない女である。


私の年収(低い)を聞き出したメーカーさんが、土地を見て役所に問い合わせて二週間ほどで簡単なざっくりとした見積もりを出してくれるそうだ。ただでそんなことしてくれるのかすごいなぁ。メーカーさんそれで経営大丈夫なのか? 大丈夫なのか。なるほど儲かってるな!!


交渉の手順もなにもわからない母子は指定された場所へとテトテトと向かった。看板がシャレオツすぎて見落とし周囲をグルグルして遅刻する社会人として許されざる二人であった。
メーカーさんの名前はUNばーさるほーむ。CMなどで良く聞く名前だが、フランチャイズの会社らしい。

ショールームではない事務所に通され、一通りの説明を受ける。全面床暖房がこの会社のうりらしい。基本的にオール電化なんですって。そんなことも知らずに見積もりをとってもらった我ら。

様々な仕様を説明され、建材なんかも説明され、間取りなんかも説明され、はぁはぁと頷くしかない我ら親子。

一通りの説明が終わり、営業さんはうやうやしく見積もりを取り出す。


……高い!!

のかどうかもわからない!!!!


本体の工事費の他にもろもろの諸経費、書類関係のアレコレ、その他もろもろ。なんだ、家を建てるってこんなに色々とお金が必要なの!? それすら私知らんかったよ!

地盤改良代(予定)と浄化槽代(推定)と取り壊し料を+すると、提示した予算ピッタリだった。
うーん、ぴったり? ぴったりなのか、うーん……。

黙り込む我々に脈がないと悟ったのか、営業さんは「気に入ったら連絡ちょうだいね」と次の予定は組むことなく、我々は事務所を後にした。


のちのち気がついたことなのだけど、コレ、当たり前のことなんだよね。メーカーさんが予定金額に寄せてくるのは。例えば車を買いにマツダのディーラーに行って、予算300万ですっていったらアテンザとかロードスター勧められるわけで。どうしたってキャロルは勧めないわな。

そんな単純なことに我々、まったく気がついていなかった。マッマなんかは自分が出せるギリギリの値段言っちゃってたんだよ(私の知らんところで)。

そんなこんなでとぼとぼとお家にかえって、改めて間取りや見積もりを見てみた。

平屋なので風呂以外全室床暖房。素敵。だけどコレどう考えても電気代高いだろ、平屋で床暖房の面積普通の二階建てよりも広いし。

なにより、建物自体にピンとくる要素がなかった。

独自開発の床暖房システムは素敵だし、営業さんも親切だったけれど、お金かけるのは無理だな……って結論にいたった。


うすぼんやりと、家を建てるのは色々とお金がかかるぞ、と、現実を知りはじめた私だった。

×

非ログインユーザーとして返信する