家を建てることになったので

北国の地(試されてない大地だけどそこそこ寒い)、不惑間近でマッマと二人で家を建て直すことになりました。その備忘録です。

新築見学会に初めて行って来た

そんなこんなで、新築見学会ってものに行くことになったマッマと私。

そして何故か家で暇をこいてた兄(二つ上)がついてきた。

三人で車に乗り込みいざ現地へ。ものの十分で迷わず到着。


予約していたので、不審者に間違えられることもなく、真新しい豪邸の中に案内される我々。

(デカい家だ)

(立派だ)

(暖炉があるよすごい)

営業さんに手袋を渡され、指紋ひとつ付けることのないように配慮される。

これについてはいいなって思いましたよ私。施主さんのご好意なんだから、新しい家、ちょっとでも汚したくないですもん。汚したら怖いし申し訳ないし。見ているこちらもドキドキしちゃう。


営業さんに丁寧に説明されてぽかんと口を開けて聞く私にくらべ、なぜか着いて来た兄(暇だから)はマイホームを建てた経験者だけあって、なかなか的を射ている(と思える)質問をしていく。それを口をあけてただ聞いている私。ギラギラと目を光らせ動き回るマッマ。


そのお宅で知った最新住宅事情は、


高断熱高機密は北国ではあたりまえ(この時点で私よくわかってない)

暖房は灯油はすでに主流ではない。

土間収納やパントリー、ウォークインクローゼットなどの便利収納スペースの存在

床材とかクロスとか、いろいろ種類があるんやで(そっからか)


じわじわと「家を建てる」ということを実感していく過程において、この見学会は私にとって本当に契機になったと思う。「リアル」を見せられたというか。

そしてマッマが壁や屋根に異様に興味を示していたのを見て、あ、マッマって実は家の造りにすごく煩い女なんじゃなかろうか、と気がついたりもした。


とても有意義な経験をし、帰路についてしかし私が思ったことは、やはり、


「それで結局のところ、家を建てるにはおいくら万円かかるのさ!?」


その答えはなかなか出ないのであった。

なんとなくごそごそと動き始める

カタログやパンフレットを請求だけしてぼんやりと過ごしていた日々。

しかし私の知らない水面下で様々なことが起こっていたのです……!



というのは大げさですが、あるメーカーさんが昼間在宅中のマッマに密かに猛烈な営業をかけていました。
その名もseki水ハウス。

現在の我が家を作ってくださった業界ナンバーワン企業でござる。


すでにこの時点で、seki水さんはお高くて絶対に無理、という意識が私にはあったので、資料請求したくせにseki水さんはマイ選択から外されていました。だってお高いんでしょう? ネットの噂で見たから知ってるよ! 私貧乏だからお高いのは無理ですぅ。
しかしなんか知らないけど、一回プリウス試乗したあとのTOYOTAみたいに足しげく営業さんが家に頻繁に訪ねてくるんですよね、seki水さんって。


そんなわけで、ある日家に帰ると土地の調査票があったり。

ある日家に帰ると、家屋の取り壊し費用の見積もりがあったり。

ある日家に帰ると、丁寧に作られた間取りがあったりしたのでした。


おいおい^^(笑)
私、一度もヒヤリングとかされてないぞ☆
私が営業さんに会ったのも、一届ける資料を間違えたとかいって、いきなり夜の八時に来た一回だけだぞ☆
積み重なる不信感。
まったくseki水とのやりとりを私に説明しないマイペースすぎるマッマ。
この時点で、完全に、seki水さんには頼むことはないだろうなぁ、と私の中では確信したのでした。

そもそもお金無いしね☆



さて、ほおっておくとマッマはニコニコと営業を受け入れて、無駄な期待をメーカーさんにもさせてしまう。それはそれで申し訳ない気分になる小市民。
そういった危機感なのか、はたまたseki水さんのおかげで薄ぼんやりと家を作る雰囲気を感じ取ったせいなのか、ようやく我らもの知らず親子も動き出さねばいけないと思いはじめるのです。

そんな時に届いた一葉の葉書。


「完全予約制新築見学会を行います。来たかったら来てもいいんやで?」


場所は偶然にも車で10分圏内。これは、と思い、予約を入れたのです。
メーカー名は北syuハウジング。

北東北を中心に展開する、高機密高断熱の家を建てる会社さんでした。

資料を集めると電話がかかってくる世の中

安易にネットで資料を請求しました。

が、この時点で私、ホームメーカーの違いなどまったくちっともわかっていなかった。

なので請求した会社のラインナップも


ski水ハウス
住友rin業

スウェーデnハウス

無添カ住宅

北洲ハuジング
土yaホーム


などなど。

薄ぼんやりと知っている名前のオンパレードである。項目にチェックし、住所を打ち込めば郵送してもらえる便利システム。世の中本当にものぐさに優しい。優しすぎる。


今思えば、こんな大手ハウジングメーカーに頼むことなんて絶対にないと言うとこばかりですが、そこは無知故の無謀さ。気にしてはいけないし、きっと大手メーカーもぜんぜん気にしない。


続々と届くカタログ。立派なそれらを一目見て、

「あら……これってすごくお高い印刷仕様……」

などと考える小市民。撮影されているお宅ももしかしたらそれ用に建築されたもんじゃないですかコレ。さすが有名メーカー。豪勢だのう。

工務店が地方の個人商店だとすれば、有名メーカーは日本橋三越みたいなもんだと、私が気がつくのに二ヶ月ぐらいかかったのでした。カワトク(盛岡唯一のデパート)で買物はできても、三越ではできない我が家なのです。


とりまマッマと届いたパンフレットを見る。見まくる。

綺麗なおうち。綺麗で広すぎてまったくピンと来ない。

そして何よりも知りたかった


「家はおいくら万円かかるのか?」


については、まっっっったく答えを見いだすことは出来なかったのでした。


そんななか、何件かのハウジングメーカーからお電話がかかってきました。

しかし、まだ具体的な構想も予算もなにもない私とマッマ。

まだメーカーさんからお話を聞く段階ではない、っていうか、なにを話したらいいかわらない。

という感じで、のらりくらりと会う約束もせず、パンフレットだけどんどん床に積み重なっていったのです。