家を建てることになったので

北国の地(試されてない大地だけどそこそこ寒い)、不惑間近でマッマと二人で家を建て直すことになりました。その備忘録です。

家を建てることになってしまった

だらだらのんびりとこの歳まで独り身を謳歌していた女の身にも、そろそろ現実(リアル)がひたひたと忍び寄っていたのである。

「……そろそろ、家をどうにかしないとヤバいよね」

それはいつかは向かい合わなければならない現実である。

我が家はど田舎に建っている。斜め向かいに兄一家の自宅があり、左右に家が密集することもなく、畑も点在するほどよい距離感の団地のような場所だ。
我が家は私が産まれた年に積水ハウスで建てられた、軽量鉄骨の二階建て。25年ほど前にリフォームも行い、現在空き部屋二つを抱える、年のいった親子二人で使うには広すぎる家だ。今まで雨漏りもなく、そこそこ平和に過ごしていた。

しかし、近年、大きな問題がもちあがった。

冬、ハンパ無く寒いのである。

我々の暮らす地方は寒冷地である。日本海側ほど雪は降らないのだが、寒い。とにかく寒い。真冬だと最低気温マイナス10度ぐらいになる。

築私の年齢年の我が家は断熱材などほぼ役に立たず、外気温にもろに影響される。北側のトイレやお風呂場はなお寒く、家のレイアウト的にも暖房を効かせつらい。若さのない我々には寒すぎる。

あぁそれなのに、冬の時期の暖房費は凄まじく高くつくのだった。家のなかはこんなに寒いのに。


マッマ(母)は泳げないのにスイミングに通うパワフルな人だ。生まれてから一度も腹を下したことがないと豪語する超人っぷりだ。しかしそんなマッマも七十に近い。健康のため、暖かい家で快適に過ごしていただきたいと思うのは娘心だ。


なので可及速やかに、我々は新しい暖かい家を建てなければならない。

そう決意したのはいいが、不肖私、ここで大きな壁にぶち当たる。



……で、家を建てるって具体的にどうやって、いくらかかかるんだい?

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